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君中毒【東リべ夢】〘三途春千夜夢〙

第6章 二人、同じように




高揚する気持ちと体に、痛みは気づけば消えていて。

その中にある、快楽だけを掬い上げる。

「あっ、んっ、あっ、あぁっ……」

「声が甘くなって、きたっ……っ……」

ゆったりなのに、確実に私のいい場所を探すように動く。

「はっ、る……はっ……き、もちぃ?」

こんなにゆっくり動いていて、果たして彼は気持ちよくなれているんだろうか。

素朴な疑問をぶつけただけなのに、動きを止めて驚いたみたいな顔をする春千夜に、私は首を傾げる。

「あ、やっぱり気持ちよくなかった? なら、もう少し動いても大丈夫だよ?」

痛みはすっかりなくなった私が、固まる春千夜に言うと、どんどん眉間に皺が寄る。

何故その顔になったのか、私にはさっぱり分からない。

何が悪い事でも言ったのだろうか。

「余裕じゃねぇかよ。なら、遠慮はいらねぇよな」

「え、ちょ、目が怖っ……ぁああぁっ!」

腰をしっかり固定され、思い切り奥に打ち付けられると、高い声で叫びみたいに喘ぐ。

春千夜がどれだけ控えてくれていたかが、身に染みた瞬間だった。

「あっ、あぁっ、は、るっ、あんっ、ひ、あっ、はげしっ、んンっ……」

「ああ? 動いていいっつったのっ、んっ……はっ、お前っ、だろーがっ……」

「で、もっ、ああぁっ……」

ベッドが激しくしなる音、肉の打ち付けられる音、いやらしい水音。

そして、春千夜と自分の熱気に、頭が朦朧としてくる。

空気に酔う。

春千夜の首にしがみついて引き寄せ、キスをする。

舌が絡まる熱さ、二人の興奮が更にその熱さを引き立てた。

「春っ、あっ、やっ、何かっ、きちゃっ……」

「イケよっ……俺もっ、もっ……ぁっ……」

激しさが更に磨きが掛かり、首に噛み付いて来た春千夜の与える痛みと共に、私は体を仰け反らせた。

体の奥から登り詰めてくる、ゾクゾクする感覚に身を委ねて体をビクビクと跳ねさせ、高く喘いだ。

ぐったりした私の中で、まだ春千夜の昂りがビクつくのが分かり、それがまた硬さを取り戻す。

「ぇ、ぅそっ、ちょっ、まっ……」

「あ? 待たねぇよ、しつけぇ……」

「ひぁああぁっ……」

興奮をそのまま鋭く宿す目に魅入られて、また体が熱くなった。

その後、春千夜が飽きるまで抱き尽くされた。
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