第1章 01
食器の片付けをして、ソファに座ってテレビを見ているイルミに声をかける。
『お風呂に入ろうか』
「一緒に入るの?」と聞くイルミに「うん!」と返すと、ちょっとした沈黙の後に「わかった」と言って立ち上がった。
イルミの頭を洗って体は自分で洗うと言うイルミに背中だけスポンジで泡をつけてあげた。
そんなに広いお風呂ではないが、子供と大人一人くらいどうってことないくらいの広さはある。
体を洗うイルミの隣で頭を洗ってると、イルミの視線を感じて洗い流してからどうしたの?と聞くと、
「ミコトって胸ちいさいね」
なんて失礼なこと言われた。
ま、まぁ、大きくはないけど!!
『失礼だよイルミ』
まぁ、そう言うこと言いたくなる年頃なのかもしれない。
二人で湯船に使って、100数えたら上がっていいよと言うと、子供扱いしないでくれると返って来た。
オムライスバクバク食べてたくせにとか言わないのは私が大人だからだ。
上がって、服が無いから、私のTシャツを着せて、下着はさっきまでの物をもう一日だけ使ってもらうことにした。
「明日、服とか必要なもの買いに行こうね」
「いいの?」
「うん、いいよ」
あくまでも無表情なイルミににっこりと笑って、一緒の布団で眠りに着いた。