第6章 侍女×宰相
秋が終わり、冬が訪れる頃――
日は短くなり、定時には空がすっかり暗くなっていた。
「あぁん、ジーン様ぁ!」
「シェリーっ、腰が浮いてますよ」
ソファに寝転がったジーン。
そしてシェリーはジーンの顔にまたがり、ジーンの男根をくわえていた。
二人で一緒に舐め合い、刺激し合う。
より濃厚な絡みにシェリーは興奮していた。
そして――
「シェリー、出ます!」
ジーンの熱いモノを受け取るとすぐに飲み干し、またしても舌を動かしていた。
「あぁっ…シェリー…イったばかりなのに悪い子ですね」
「んんっ、だってジーン様も足りないでしょう?」
ジーンは射精の回数が増えていた。
日中は一度でいいと断られてしまうが、仕事後は何度もしていた。
嬉しくて、幸せな日々。
それなのに、人間とは欲深いものだった…
シェリーはもっとして欲しいという欲望に飲まれていた。
それは男根で蜜壷を貫いてほしい、というものだ。
毎日お互いの秘部を舐めあって、それ以上はお預けなんて辛すぎる。
ここ数日、シェリーは自分の思いを伝えるか否か悩んでいた。
ちょっと前までは触れて欲しいと思っていたのに、今ではそれ以上を望んでいる。
そして我慢の限界でもあった――
二回目の射精が終わった後、シェリーはジーンに思いを伝える。
ドキドキしてしまったが、イエスと言って欲しかった。
それなのに…
「申し訳ありません、シェリー。私が最後までするのは妻になる人と、と決めているのです」
妻になる人と――
ガツンと殴られたような衝撃が走る。
それからは、どうやって帰ったのか覚えていない。