第9章 私のストーリー【番外編】
結果から言えばシェリーはミラールームに大変満足していた。
目の前の鏡には後ろから突き上げられて悦ぶ自分が写っている。
そしてこの体位では普段なら見ることが叶わないシルフォードの表情もよく見えた。
横に視線をずらせば、今度は鏡に写る斜め横から交わる二人。こちらもよく見えてしまう。
シェリーは駆け抜ける快感に酔いしれ、虚ろな目でそれを見つめていた。
「鏡、気に入ったみたいだね」
耳元で囁かれ、シェリーはガクガクと首を縦に振る。
「こうしたら、もっとよく見えるよ」
「あぁっ…!」
左足を持ち上げられると、しっかり繋がった部分がよく見える。シェリーを貫く剛直は浅黒く、血管が浮き上がって暴力的だ。それなのにシェリーの蜜でぐちょぐちょになり、何度も何度も最奥を突き上げるソレは神秘的でもある。
「横から見るのもいいけど…はぁっ…下からもいいんじゃない?」
シルフォードに促されるようにして視線をやれば、確かに蜜壷を出入りする男根がよく見えた。
抽挿に合わせてシルフォードの陰嚢がブルンブルンと揺れる。
正常位で突き上げてもらうとき、陰嚢がお尻にべちべちと当たるのが好きだったが、こうして激しく揺れているのを見るのも興奮した。
膝がガクガクして倒れそうなシェリーは目の前の壁に胸を押し付けるようにして必死に耐える。
その分、お尻を後ろへ突き出す形となり、より奥を刺激した。
「また…出るっ…!」
ドピュ!っとナカで子種が吐き出されると、シェリーはそれだけで達してしまう。
そのまま倒れてしまいたかったが、シルフォードの腕がシェリーのお腹に回され、何とか踏みとどまる。
「お兄様ぁっ…」
「わかってる。はぁっ…もっと、欲しいん、でしょ!」
呼吸を整えたシルフォードが再び抽挿を始め、シェリーは意識を半分飛ばし喘いでいた。
「可愛いシェリー、もっと気持ちよくしてあげるからね!」
よく見える体位で散々奥を突き上げられ、愛液と白濁液がびちゃびちゃと落ちては消えていった。
その後、朝食の時間ピッタリに現れたシェリーは歩けず、シルフォードに抱き抱えられたままなのを見て、両親はとても嬉しそうに微笑むのだった。