第6章 侍女×宰相
翌日、モヤモヤしたままシェリーはいつもの作業にあたっていた。
あれからジーンはいつも通りテキパキと働き、定時で帰っていったし、今日もいつもと変わらなかった。
なんだ…気にしているのは私だけか…
落ち込んでいると、不意に声がかかる。
「シェリー、喉が乾きました」
「あ、はい。すぐ紅茶を用意しますね」
新しいティーセットを用意しようと棚を開けたとき、すぐ背後から声がした。
「いえ、今日からは紅茶ではないものをいただきます」
「えっ…?」
振り向けばすぐ目の前にジーンがいて、心臓がドキッと跳ねる。
「紅茶…ではないもの…ですか?」
「えぇ。わかっているでしょう」
耳元で囁かれ、シェリーは顔を真っ赤に染める。
ジーンに手を引かれ、シェリーはジーンの作業机に座っていた。
国を左右する決め事をしている机。そんな机に座って足を広げるシェリー。
とても背徳的だった…
シェリーと向かい合うジーンは座り慣れた椅子に腰掛け、ニコニコとしている。
「今日も可愛らしい下着ですが、出来れば昨日みたいに横が紐になっているものが望ましいですね。脱がせやすいので」
「えっと…あの…」
「これは私のわがままなので。後でいくつか贈らせましょう。明日からはそれを身に付けてきてくれますか?」
じっと見つめられ、シェリーは頷いていた。
今日も明日も…そしてこれからも…ジーン様は私を味わうつもりなんだ。
そう思ったら胸がいっぱいになる。
「良い子ですね。では」
そう言ってジーンは下着を剥ぎ取ると、割れ目に舌を這わせる。
「あぁっ…」
「気持ちいいですか? もっと、もっと良くなってください…」