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萌えシチュに今日もトロける【R18】

第6章 侍女×宰相




「も、申し訳ございません!!」


私のばかばかばかー!!

割れたティーカップを目にして、ひたすら謝る。

あれは確か…何だったか忘れたが、何かの記念にと贈られた高価なティーセットだ。

侍女の自分には一生働いても返せない程の価値があるだろう。


「大丈夫ですか? どこか怪我していませんか?」


それなのにティーカップに目もくれず心配してくれるジーンはとても優しい。
そしてその優しさでまた泣きそうになる。


「わ、私は大丈夫…ですっ」


ごめんなさい!
確かにわざと転ぼうとしてました!
でも、ティーカップは割らないようにちゃんと掴んでいるつもりでしたし…
って、ちがう!そんな言い訳してどうするの!


「シェリー…!足に紅茶がかかってますよ!」
「えっ、あ」


熱々の紅茶だったが、それが足にかかったことに気づかない程シェリーは焦っていた。


「いけません! 痕が残ったら…」
「きゃぁっ!」


シェリーはお姫様抱っこをされ、ソファへと運ばれる。

宰相は事務仕事ばかりなのに力があるなんて…!とシェリーは感動しそうになったが、慌てて意識を取り戻す。


「見せてください」
「ジーン様…!」


給仕服のスカートがめくられる。
ジーンは怪我が無いか確かめるようにシェリーの足を撫ではじめていた。



な、何この展開は!
急すぎるけど…嬉しい…!


「ジーン様…お止めくださ…」


危うくもっと触って!と言いそうになったが、それはこのストーリー展開が許してくれなかった。


その滑らかな手のひらがエロティックで、シェリーはドキドキしてしまう。
胸がキュンとして、このままだと醜い欲が溢れそうだ。


そろそろ解放して欲しい。

そう思った時――


「ん? やけに良い香りがしますね」


シェリーはぐいっと足を開かれていた。


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