第5章 治療師×騎士団長
「だ、団長? あの…」
ついに我慢できなくなったシェリーは前を向いたまま背後に声をかける。
それだけで団長はビクッとしていた。
「すまない…シェリー。君を無理に遠征に誘わなければ…」
「い、いえ! 私の力が皆さんの役に立てるなら、私はどこへでもお供しますよ」
「シェリー……。天使の様だな」
「そ、そんな」
ぽっと顔を赤らめると
「そんな君が可愛すぎて…はぁっ…俺は君だけでしか抜けなくなってしまったんだ…」
「……え」
今、なんと?
私だけでしか抜けない?
抜けないって…あの意味でいいのよね!?
ドキドキと胸が高鳴る。
「すまない。君を毎晩オカズにして三回は抜いている」
意図的に耳元で囁かれ、シェリーは目を見開く。
一体何のカミングアウトですか!!
そうツッコミたかったが、ストーリーに反するのか言葉にならなかった。
「い、いつから…私の事…」
シェリーの記憶では、団長と関わりを持つようになったのは一年前だ。
いくら貴重な治癒士とはいえ、全ての隊をまとめる団長ははるか遠い存在の人なので…
「君を初めて見たのは五年前だ。愛らしいお嬢さんで、一目惚れだった…」
え…五年前って…
私、十三歳。
団長は多分…二十四歳くらい…?
ちょっと犯罪のような匂いがするのは大丈夫だろうか!?
「はぁっ…それから毎日…ずっと君を想像して抜いてきた。服の上からでもわかる程に育っていく身体が俺を翻弄し続けるんだ」
「だ、団長、落ち着いてください!」
団長ってば、見た目はすごいタイプなのに!
中身はちょっとアブナイ!!