第5章 治療師×騎士団長
逞しい腕がシェリーのお腹の前で組まれている。
どうやらシェリーは団長の腕にすっぽりおさまっているらしい。
火の周りには二人が脱いだ服が広げられている。
しかし、びしょ濡れの状態からすると、とても乾きそうにない。
目の前は火が燃え、背中は団長の胸にくっついているため、温かい。
だが、団長はどうなのだろうか。
「団長、お背中、寒くないですか?」
首だけ振り向くと、団長が苦悶の表情を浮かべる。
見てはいけないものを見てしまった気がして、シェリーは慌てて前を向いた。
「だ、団長…?」
「あ、あぁ。大丈夫だ…」
熱い息が耳にかかる。
と同時にお尻に何か硬いものを感じた。
ま、まさか…
「団長!?」
慌てたシェリーを抱きしめる腕が強くなる。
とてもじゃないが逃げられそうにない。
「はぁっ…すまない。ただの生理現象だ…気にしないでくれ」
「団長…」
先程意識を失う前に見た団長のアレは力なく垂れていた。
緊急事態だったため、下心なくシェリーを心配してくれていたのだろう。
しかし、避難小屋で少しずつ暖かくなってきたこの空間で、生理現象が起きている…
耳にかかる息が熱い。
それに先程より苦しそうだ。
お尻に当たっていたアレはぐんぐんと大きくなり、腰に当たっていやらしい。
一瞬ゆるんだ腕に再び力が入る。
より一層硬いものが当たり、シェリーはドキドキしていた。
このまま団長を誘えば抱いてもらえるかもしれない。
でも…
でも…
好みの男性が必死に耐えてる姿も興奮するわ…!!
シェリーは貴族女子らしからぬ興奮を味わっていた。