第4章 孤児×王子
「こっちの壁に寄りかかって」
ギルバートに促され、ベッドを下りたシェリーは壁に背を預けていた。
「右足上げて、僕の肩に乗せられる?」
シェリーの身体は軟らかいようで、指示どおり右足を向かい合うギルバートの肩に乗せる。
「僕達、今は身長が同じくらいでしよ。こんな時にしかできない体位だと思うんだ。きっと僕はもう少ししたら背が伸びちゃうと思うし…」
「殿下…?」
「まぁ、僕の背が伸びたら君に台座を用意すればいいだけだね! じゃぁ挿入するよ!」
ぐちゅん、と男根が蜜壷に沈んでゆく。
先程より身体を密着させ、互いの温もりを感じた。
「あぁ、シェリーのナカ、ぐちょぐちょで熱くて気持ちイイ…!」
「ギルこそ…熱くて硬くて気持ちイイです…」
「それは良かった」
ギルバートは嬉しそうに笑うとゆっくり腰を動かす。
ぬちゃっ…ぬちゃっ…
水音が響き、シェリーは胸いっぱいに幸せを感じていた。
可愛らしいギル…
私にショタみたいな感情があったなんて…
ギルバートの首に手を回し、キスをねだる。
二人は舌を絡ませ、交わっていた。
息が上がると、シェリーはもっと激しくして欲しくなり、ギルバートを見つめる。
「どうしたの? 僕だけの聖女…」
「はぁん…ギル…」
「イキたいんだね? 焦らした君も可愛いけど…」
ギルバートの瞳がギラっと輝く。
これからの事を期待してシェリーが胸を高鳴らせた時
コンコン――
不意にノックの音がして、シェリーはビクッとしてしまう。
「あっ。シェリーってば、締まったよ?」
「ぎ、ギル…誰か…」
「あぁ、そうだね。邪魔だけど、しょうがないね」
ギルバートがクスリと笑うと「入って」とドアに向かって声をかけていた。
交わったままのシェリーは驚きでいっぱいだ。