第4章 孤児×王子
「…ギルバート殿下?」
いつの間にかギルバート殿下が目を覚ましていたらしい。
「うん」
…終わった!
何で止めておかなかったんだろう!
そんな後悔をしてももう遅い。
目を覚ましたら、知らない女が跨っていたなんてトラウマになるだろう。
マリーを呼んで事情を説明させた方がいい、そう思ったのだが。
「ねぇ、もう終わり?」
「……えっ?」
なぜかギルバートの瞳はキラキラと輝いていた。
「マリーが言っていた僕だけの聖女って、君のことでしょ、シェリー」
「な、何で名前…」
「嬉しいな! 会えるのをずっと楽しみにしてたんだ!」
い、いやいや!
繋がったままする初対面の会話ではなくない!?
そう言おうとしたが口が動かなかった。
代わりに出たのは「私もお会い出来るのを楽しみにしていました」というセリフだった。
「僕だけの聖女…。それがこんなに可愛い人だなんて! ねぇ、もっと動いて! さっきの喘いでる姿、すごい良かったよ!」
「なっ…!」
「ほら、わかるでしょ? 僕のおちんちん、もっとしたいって言ってるよ」
ビクンとナカで男根が動き、シェリーはそれだけで感じてしまう。
とはいえおかしい。
ギルバートに動揺は一切見られない。
それどころか瞳のキラキラが止まらない。
「ねぇ、シェリー。ダメ? 君は僕だけの聖女でしょ?」
「ギルバート殿下…」
「もっと一緒に気持ちよくなりたいなぁ」
くん、とギルバートの腰が動く。
「シェリー。動いて、ほら」
下からゆっくり腰を動かされ、くちゅん、くちゃっと音が響く。
シェリーはもう我慢できなくなっていた。
「あぁっ…ギルバート殿下ぁっ!!」
勢い任せに腰を振る。
ぱぁん!と肌がぶつかり、愛液で肌はぐちゃぐちゃになっていた。