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萌えシチュに今日もトロける【R18】

第4章 孤児×王子




朝早く起きて、小さな子たちの面倒を見ながら朝食を作り、畑仕事や内職に精を出す。

食事は一日二回。

貧しい孤児院では食べられるだけありがたい状況だ。

それが当たり前で、これからも変わらないのだろうと思っていた時、シェリーの人生を大きく変える出来事が起こる。




「シェリーさん、ですね?」


突然孤児院に現れたのは、老齢の司祭様だった。
高貴な方が来訪され、皆が驚いてしまう。


そして訳がわからぬまま馬車に乗せられると、シェリーは王都へと連れてこられていた。

初めて見るお城。


司祭は「到着してから説明する」の一点張りで何も話してくれなかった。



初めて訪れる城に、シェリーはキョロキョロしてしまう。
そして通された部屋は豪華な調度品が揃えられた応接室だった。


「シェリー! 来てくれたのね!」


部屋には三人の女性がおり、うち一人が嬉しそうな声をあげる。

知り合いだろうか?と首を傾げていると、案内してくれた人は去り、部屋には四人だけが残される。


「あ、いきなりごめんなさい、シェリー。会ったのはずっと前だもの。覚えてないわよね」


マリーと名乗った女性。
どこかで会ったことがあるらしいが、シェリーの記憶には無かった。

三人の女性は全員同じ白い服を着ており、年齢はシェリーより十以上は上だろう。


「驚かせてしまったわね。私たち、聖女よ」


突然の聖女宣言に、シェリーはハァ?と呟いてしまった。


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