第3章 伯爵家の令嬢×兄の友人
「可愛いがってくれる…とは?」
シェリーの期待が膨れ上がる。
そう、ずっと待っていたのだ『兄の友人』を。
それがレオンだというのなら、早く…欲しい!
シェリーの質問に答えず、レオンの顔が近づく。
あ、キスされる。と理解して、シェリーは喜んで受け入れていた。
ちゅっ、ちゅっと角度を変えて何度も唇が重なり、舌がねじ込まれるとシェリーも必死に絡めとるようにレオンを味わう。
互いの舌は熱く、くちゃくちゃと響く音にシェリーは興奮していた。
強く抱きしめられると、キスはより深くなる。
シェリーもレオンの背中に手を回し、もっととせがんでいた。
身体が…お腹の奥がキュンとしはじめ、苦しい。
シェリーは無意識に太ももをモジモジと擦り合わせていた。
それから長いキスを経て、ゆっくり唇が離れる。
細く伝う銀糸がとてもエロい。
「やっぱりな。お前は天使じゃなくて、小悪魔だ」
「…いけませんか?」
今度こそ意図的に瞳をうるませてレオンを見上げる。
もう誤魔化しはきかない。
ご指摘のとおり、レオンが欲しくてたまらないのだ。
「いや、悪くない」
「なら…」
「脱げ」
「…えっ?」
すっとレオンの目が細められ、シェリーは恥ずかしさに目を逸らしてしまう。
「シェリー。お前の全てが見たい」
「…は、はい…」
シェリーは震える手で夜着のボタンを外す。
レオンはじっとシェリーを見つめ、その様子を見守っていた。
あぁ…そんなに見つめられたら…恥ずかしい。
でも、嬉しい…なんて。
パサっと夜着が落ち、あっという間に下着姿になっていた。
チラッとレオンを見れば、下着も取れと圧力を感じる。
シェリーは見られて興奮していた。