第9章 私のストーリー【番外編】
さぁ、今度は自分で腰を振るんだ――
シルフォードに囁かれ、シェリーは無我夢中で腰を振っていた。
きごちなく、それでも快感を求めて必死に動く。
気持ちイイが、シルフォードから突き上げられる時の激しさはなく、シェリーはもどかしくもあった。
シルフォードは動いてくれることはなく、シェリーを見つめて嬉しそうに微笑んでいた。
「頑張ってるシェリーも可愛いな」
なんて余裕を見せられ、シェリーは更に必死に腰を動かしていた。
それからどれくらい経ったのか――
「ナカがキツくなってきた。そろそろイキそうだね」
シェリー以上にシェリーを理解しているシルフォードの指摘のとおり、
「イクっ…! あっ、あぁん!!」
シェリーは本日3回目の絶頂を迎えていた。
「よくできたね、シェリー」
ビクビクと痙攣しつつ、ぐったりしたシェリーを抱きしめ、シルフォードは頭を撫でる。
「はぁっ…お兄様…ごめんなさ…私ばかり気持ちよく…なって」
「いいんだよ。必死に喘いでるシェリーを見て、とても興奮したから。それに、鏡に写ったシェリーの可愛いお尻の穴までよく見えたし」
「なっ…! そ、そんなとこ…」
シェリーは恥ずかしさのあまりシルフォードの胸に顔をうずめる。
「見ちゃダメだった? もちろん、毎日直接見てるけど」
「だ…ダメでは…ない、です。私も、先程いじってくれるお兄様を鏡で見て、ちょっと…そういうのも好きだなぁと思ってしまいまして…」
徐々に語尾が弱くなる。
それでもシルフォードはちゃんと理解してくれたようだ。
「つまり、鏡プレイも気に入ったからもっと鏡を見て、シェリーを可愛いがる俺を見たいってこと?」
あまりにもはっきり言われ恥ずかしかったが、シェリーは小さく頷いていた。
そんなシェリーを見て、シルフォードはにやりと笑う。
「なら、取っておきの場所へ招待してあげる」