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萌えシチュに今日もトロける【R18】

第8章 私のストーリー





あれから無事にホラーハウスを脱出した二人は馬車に揺られていた。


「お兄様…これからどこへ?」


まだ熱の残る身体で、シェリーはシルフォードを見上げる。
いつもは何度もイかせてくれるのに、今日はまだ1回だけだ。身体が疼いてしょうがない。


「帰るんだよ、シェリー」
「帰る…?」
「そうだ」


帰ったら家族や使用人がいて、続きなんてできそうにない。
がっかりしてしまったシェリーをシルフォードは優しく抱きしめると、頬にキスをした。


「シェリー、足りないんだろ。でも、もう少し我慢して」
「お兄様…」


シルフォードが何を言いたいかわからなかった。
それでもシェリーは頷くしかない。



やがて馬車は二人の家に到着する。

これでただの兄と妹に戻るのだと思ったが、何故かシルフォードはシェリーの腰に手を回したまま離そうとしない。

そしてそのまま応接室に向かうと、未だに父と母と姉がお茶を飲んでいた。


「あら、思ったより早かったのね」


ミレーナが二人を見て嬉しそうに微笑む。

何があったか知られている気がして、シェリーは口をパクパクさせるだけだった。


シルフォードはミレーナに小さく頷くと、父に向き直る。


「父上、母上。温室を使用させていただきます」


温室?

シェリーは首を傾げる。

温室を使用するのに両親の許可は必要ない。
一体どういう意味なのか聞こうとしたが、何故か父が頬を染め


「わかった。しっかり励めよ」


と何かを激励した。


「もちろんです、父上。行こう、シェリー」
「えっ? えっ?」


シェリーは混乱したまま、温室に連れてこられていた。

するとそこには、見慣れないベッドが鎮座しており、ますますシェリーは混乱する。


「お、お兄様?」
「シェリー。今は俺だけを見てほしい」
「…お兄様…」


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