第8章 私のストーリー
こんな状態だが、シェリーは恐る恐る口を開く。
「寝たフリは…すみませんでした。でも、お兄様にその…たくさんしてもらえて、私は幸せなんです」
「本当に?」
「もちろんです。寝たフリをやめなかったのは…恥ずかしかったのと。もう二度とシてくれなくなるんじゃないかって不安で…」
「シェリー…」
シルフォードの顔が近くなる。
その瞳は真剣そのものだった。
ドキドキと胸が高鳴る。
「愛してる…シェリー」
「……っ!?」
「愛してる、シェリー。ずっと前から…」
「愛して…って、あっ、やっ!イクぅっっ!!」
ナカの指が突如気持ちイイところを刺激し、シェリーはあっけなく達していた。
ビクンビクンと痙攣し、シェリーはぐったりとしてしまう。
目の前がチカチカして本当に星が舞っているようだった。
まさか愛の告白をされている最中に達するなんて…
「お兄様は…はぁっ…やっぱりずるいです…」
「寝たフリを続けられた仕返しだよ」
優しく微笑むシルフォード。
指が抜かれ、抱き合うようにしてキスをする。
貪るようにキスを繰り返していると、カチッと音がした。
ドアに視線をやると、ふたつの魔法石のうち、ひとつがピンク色に輝いていた。
「やはり、気持ちよくなることで合っていたな」
「そ…そうですね」
シェリーは顔を真っ赤にしてしまう。
達したかわかる魔法石なんて、なんだか恥ずかしい。
「じゃぁ次は俺の番だな」
そう言ってシルフォードは前をくつろげると、大きな男根が飛び出す。
「……っ!」
初めて見るシルフォードの男根にシェリーは目を奪われていた。
「シェリー…。少しでも俺を愛しくれているなら、しゃぶって欲しい」
吐息混じりの声。
シェリーからの愛撫を切に願う瞳。
本当にお兄様はずるい…
シェリーは小さくも、しっかりと頷いていた。