第8章 私のストーリー
「……えっ」
シェリーは驚いて目を見開く。
「シェリーが寝たフリをしていると、俺が気づかないとでも?」
「そんな…あっ、あんっ!」
シルフォードの指がシェリーの胸の飾りを摘む。
グリグリと刺激され、シェリーは無意識に甘い声を発していた。
「ほら、いつも通り声を出してかまわないよ。もっと聞かせて、愛しいシェリー」
「やぁぁんっ!!」
胸を熱い舌が這う。
あまりの気持ちよさと背徳感にシェリーは混乱しながらも感じていた。
シルフォードはシェリーが寝たフリをしていたと気づいていたのだ。
でも、一体いつから……!?
「あぁ、可愛いよシェリー…」
胸の飾りを吸われると、シェリーの頭は真っ白になる。
寝たフリがバレていたのなら、もう抵抗するのは無意味だと悪魔が囁いた気がした――
「お兄様ぁっ…」
「わかってる。気持ちよくなりたいんだろ」
「……っ!」
あまりの気持ちよさに力が入らなくなる。
今までは目を瞑っていたが、今回は違う。
シェリーの胸を愛撫するシルフォードがよく見えてしまい、シェリーはさらに興奮した。
他のカップルも同じような行為をしているのだろうか。
本当に天の星を掴む時とは、気持ちよくなる事で合っているのだろうか。
疑問が浮かんではすぐ消えてゆく。
シェリーはあっさりと快楽の波に飲み込まれていった。
足に力が入らなくなり、小さな椅子に腰を下ろす。
シルフォードは床に膝をつき、シェリーの胸にしゃぶりついていた。
お兄様…こんな情熱的に私のこと…
お腹の奥がキュンとする。
嬉しくて、おかしくなりそうだ。
またしても理性はどこかへ飛んでいってしまっていた――