第8章 私のストーリー
「シェリー、口を開いて。舌を絡ませるんだ」
「んっ、おにい…あっ」
待ってとお願いしようとしたが、そのせいで舌が絡まる。
甘い熱が広がりクラクラした。
何度も角度を変えて唇をむさぼられ、思わず流されてしまいそうになる。
「お兄様…ダメ…私たち、兄妹なのに…」
「兄妹だとダメなのか?」
「そんなの…あっ!」
再び唇を塞がれると、シルフォードの両手がシェリーの胸を持ち上げるようにして掴む。
外出着とはいえ、夏用で生地は薄い。
そのためシルフォードの手の熱が伝わってきそうだった。
やわやわと胸を揉まれると、シェリーの吐息にも熱がこもる。
しかし、このまま流されてはダメだ……
「お兄様…おやめ下さい…」
「そんなこと言って。シェリーだって期待した瞳で俺を見ているじゃないか」
「そ、そんな…」
自分では確認できないが、シルフォードの言う通り潤んだ瞳は期待で満ち溢れていた。
「それに、こっちも…」
胸元と腰のリボンが解かれるとワンピースがはらりと落ちる。
こんな簡単な構造だと知らなかったシェリーはあっという間に下着姿になっていた。
驚いたシェリーは固まってしまい、シルフォードの手はすぐさまブラジャーを剥ぎ取る。
ぷるんと揺れる丸い胸。
その先にある飾りはピンと主張していた。
シェリーはあまりの恥ずかしさに胸を隠そうとするが、シルフォードに掴まれてしまい、かなわなくなる。
「身体は正直だな、シェリー」
「お兄様…ダメ…です」
ショーツだけ身につけた状態では何の抵抗にもならないとわかっていた。
しかし、このまま流されてしまえば何かが崩れてしまうような気がした。
それなのに…
「本当は嬉しいんだろ、シェリー」
シルフォードが耳元で囁く――
「だって、俺の指と舌で愛撫されて、毎晩気持ちよさそうに喘いでるじゃないか」