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萌えシチュに今日もトロける【R18】

第2章 パン屋の娘×幼馴染(貴族)




庶民の、ただのパン屋の娘では一生縁がなかったであろう飲食店にシェリーは来ていた。

予約していないと入れないお店のため、特に待つことなく席へ案内される。


白を基調としたお店で、半個室になっているため、他の客はよく見えない。
そのため、他の人の目を気にせず楽しめそうだ。


「素敵なお店ね」
「あぁ。予約取るの大変だったからね」
「そうなんだ。私のために、嬉しい…ハウロ」


素直に喜びを伝えれば、ハウロも嬉しそうに微笑む。
その笑顔にまたしても胸がキュンとしてしまった。



その後、食事が運ばれてきて、会話はますます盛り上がる。


「それで、うちの親父が店を建て替えてやる!って騒ぎ出して」
「あら、とっても豪快なのね」


ハウロの気取らない話はとても面白くて居心地が良い。
楽しい話を何度もしてくれるし


「うん。美味しいね。でも、パンはシェリーのお店のが1番だけどね」


そうこっそり教えてくれるイタズラな笑顔も好きだ。

好きすぎて、幸せすぎてどうにかなってしまいそうだ。


ちょっとだけお酒を飲み、デザートを味わったところで店を出る。


この後はどうするのだろうとハウロを見上げると、彼は先程よりも頬を染めていた。


「…あのさ、もし、シェリーが良ければなんだけど…。この後はシェローパフュームに行かないか?」
「えっ…」


シェローパフューム
それは、カップルがイチャイチャするための休憩宿だ。

シェリーはぼっと顔を真っ赤にする。


「い、嫌ならいいんだ。で、でも…今日のシェリーのワンピース…それってそういう意味だよね…?期待していいんだよね?」


ピンク色のワンピース
シェリーは知らなかったが、ヒロインが意図して着てきたものだ。

下町で流行っているワンピース。それは『私を好きにして』という意味が込められている。


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