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萌えシチュに今日もトロける【R18】

第8章 私のストーリー




「図書室か。なら俺も一緒に行こう」
「えっ、お兄様はお忙しいのでは…!?」
「大丈夫。勉強はどこでもできるからね。今はシェリーが倒れないか心配だから」


もし何かあったときにすぐ対応できるように傍にいたい。そう言ってくれる兄はシェリーを甘やかしすぎだ。


「父上と母上も心配していた。シェリーに付いていてほしいとたのまれてね」
「もぅ…私は子供ではないのに」
「シェリーはいつまでも俺たちの可愛い子ってことだよ。それじゃぁ行こうか」


シルフォードに促され、気がつけば二人で図書室に行くことが決定していた。


シェリーは目的の本を手にすると黙々と読み始める。目の前ではシルフォードが勉強をしていた。


チラッと本から視線をあげ、兄を盗み見する。

美しい銀糸のようなストレートな髪。碧眼の瞳も銀色のまつ毛で縁取られている。
スラっとした高い鼻に、薄い唇。


よく見るとお兄様って美形よね……。


シェリーはなんだかドキドキしていた。
よく考えたらシェリーの家族は皆美しい。
とはいえ、幼い頃からずーっと一緒にいるのだ。見慣れたと言ってもいい。


それなのに……なんでドキドキするの?


シェリーは本に視線を戻す。
しかし内容は全く入ってこなかった。


耳まで真っ赤にしながら本を読むシェリー。



シェリーは一人動揺しており、
そんなシェリーに熱い視線を送るシルフォードに気づくことはなかった――


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