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【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第5章 抱きしめる意味





大きな声を出す暇も余裕もなく夏油先輩と私は真下へと落下していく。もちろん反射的に目をつぶり夏油先輩へとぎゅっとしがみ付いた訳だが、どんなに待っても衝撃がくる事はない。




元々夏油先輩がやることに、もちろん恐怖心などなく信頼しかないのはもちろんだが…だけど少しの衝撃すらもなく、うんともすんとも言う様子もない。




それにゆっくりと目を開ければ、次の瞬間にはふわりと浮かぶような浮遊感に身体が包まれ再び夏油先輩の学ランを強く握りしめた。





「驚かせてしまったかい?でももう大丈夫だよ」




うっすらとしか開けていなかった目元をゆっくりと開いていく。周りをキョロキョロと見渡せば、辺りには夜空が広がていて…遥か下には高専が見える。そしてそれよりも遠くの方へと目を向ければキラキラと輝く街並みが見えた。




「ゆっくり下ろすから、私に捕まっていて」




その夏油先輩の言葉にやっと状況を理解する。ここは空の上で、私は夏油先輩に抱えられるようにして先輩が良く移動時に使っているマンタのような大型呪霊に乗っていると言う事。




さっきのあの場所に、誰かが近付いて来ている事を夏油先輩はすぐさま察知して、私をここへと連れ出してくれたということ。




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