• テキストサイズ

【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第28章 染まりゆく






「…エナ」



「うん」



「…ごめん」



「何で謝るの」




「君が来てくれて…良かった…」




この人の全てを包んでしまえたらと思う。辛さや悲しみや苦しさ…その全てを、私が包み和らげてあげられたらと思う。




「…少し、疲れてしまったみたいだ…仕方がないことだと…分かっているはずなのに」




「…先輩」




「…すまない、少しだけ…少しだけ…今は、こうさせてくれるかい…」




「うん…いくらだってするよ、ずっとずっと…傑先輩を抱き締めるから」




傑先輩が私にそうしてくれていたように。ずっと、ずっと。




この時の傑先輩の声は、ぽつりぽつりと呟くようにして…微かに震えていた。






/ 647ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp