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【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第27章 初めての





コンコンという音に、ここ数日で荒れに荒れてしまった部屋を片付けていた手がピタリと止まる。





「はぁーい、今開ける!」





ドタドタとし走りをして、ドアを開けた所で私はピタリと動きを止めた。




報告書を出し終えた傑先輩はシャワーを浴びて来たのだろう、白いロンTにグレーのスウェットを履いている。けれどその表情はどこか困ったように眉を垂れ下げそして苦笑いをしていて。





「迎えに来たぞー」




そんな傑先輩の隣には、先ほどの制服とは違い部屋着として良く身に付けているジャージを着た五条先輩が傑先輩の肩を組んでいた。





「…すまない、エナ」




「ん?これってどういう状況?」




思わず目の前の光景にキョトンと首を傾げていれば、後ろからは「私もいるよー」と硝子先輩までもがひょっこりと顔を出す。





「甘いもんの後と言えばしょっぱいもんだろ」




「へ?」




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