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【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第27章 初めての





結局あの後、皆んなを談話室に呼んで映画を見ながら五条先輩が買ってきたスイーツを食べた。あんなことを言っておきながら、結局はこうして皆んなと食べるのだから五条先輩は優しい。




五条先輩、硝子先輩、七ちゃん、雄ちゃん。みんなで楽しくお喋りしながら過ごしていても、やはり考えるのは傑先輩のことだった。ここに傑先輩も居たらよかったのに。そんなことばかり考えて…そして会いたくなった。





映画のエンドロールを見つめながら、ボーッとしていると隣に座っていた五条先輩が私の顔をひょいっと覗き込む。





「うわ、びっくりした」




というか顔近い!!





綺麗に通った鼻筋、滑らかな肌、そして美しい碧がこちらを真っ直ぐに見つめている。





「ボーッとしてっけどどうした?あれか、傑に会いたいーとか考えてんの?」




まるで心の中を読まれたかのようなその発言に思わずボッと顔面を染め上げれば、五条先輩は少しばかり眉間にシワをよせ何とも言えない表情をしたあと、テレビへと視線を戻ししばらくして、やはり私の頭をぐちゃぐちゃと撫でる。





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