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【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第27章 初めての





ケラケラと聞こえてくる笑い声の方へと視線を向ければ、五条先輩がニヤリと口角を上げ私を見下ろしていた。




「何で五条先輩がここにいるの?」




「あ?そんなんコンビニに食いもん買いに来たに決まってんだろ」





そう言った先輩の手にはパンパンになった大きなビニール袋が握られている。どうやら私の後ろから来たのではなく、コンビニから出て来た所らしい。





「で、お前ら誰?」




突然の低くドスのきいた声に思わずビクリと身体が跳ねてしまう。もちろん一般人相手に呪力を放ったわけではない。それでもやはりこの人の冷ややかな声は特別背筋が凍るほどのものがあって…





目の前にいた男は完全にビビってしまったのか、フリーズしている。





まぁそれもそうだろう。やけに長身で何故か白銀の頭。それどころか制服にサングラスだ。怯えない方が無理だろう。呪術師ならば秒で尻尾巻いて逃げている。この人はそういう人だ。





嫌でもオーラを垂れ流すほどの雰囲気を持っている。普段の五条先輩はただのふざけた人なのに。こうして怒ったような表情をするとそれは一瞬で別人へと変わる。





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