第26章 極秘任務
プチプチと傑先輩の学ランのボタンを外し、強制的にそれを脱がせれば先輩が頬を赤らめこちらを焦ったように見上げていることに気がつく。
「傑先輩顔真っ赤」
「いや…私だってこれはさすがになるよ?」
「ふふ」
「随分楽しそうな顔をするね」
クスクスと笑いながら目尻を下げれば、疲れ切っていた傑先輩の表情が少しばかり明るくなる。でもそれは、あくまで表面上そう見えるだけで…
「…キス、しても良いかい?」
そんな色気の含んだ声が耳元へと届く。
「うん」
そして傑先輩の逞しい腕が私の首元へと回ると、それはグッと力を込めこちらへと引き寄せるようにして唇に触れた。
優しく何度も触れ溶けてしまいそうなほどのソレは、そのまま私の唇へと熱い舌を這わすとゆっくりと、そっと中をこじ開け侵入してくる。
「…ン…っ」
熱くて甘い
まるでチョコレート菓子を口の中でとろとろに溶かしたみたいだ。