第7章 不器用な優しさ
硝子先輩が医務室を出ていくのを見送り、ベット周りに置いてあった荷物をまとめる。
私の好きなものが色々入ったビニール袋はまだゼリーしか手を付けていないが、今日の夜からはいつも通りの食事をして良いって硝子先輩が言っていたから、明日からの絶対安全中暇すぎて仕方ないだろうしお菓子はかなり嬉しい。
まぁ任務にもしばらく参加出来ないのだから、太らないように注意はしないといけないんだけれど、こんな時くらいお菓子を食べまくったって良いだろう。
ビニール袋の中に雄ちゃんから借りた漫画も一緒にしまうと、朝食の器へ手をかけ口へと運んだ。
やはり職業柄よく体を動かすからかすぐにお腹が空くし、七ちゃん雄ちゃんという男子高校生と普段共にしているというのもあり、お肉や丼物などガッツリとした食事が日々の基本だ。
もちろんファーストフードなどのジャンキーなものも大好きだし、パフェなどもの甘味も大好きだけれど、たまにはこうして胃に優しいお粥も体に染み渡って健康には良い気がする。
早々と朝食を食べ終えれば、荷物と一緒に朝食のトレーを持ち廊下へと出る。
食堂にトレーを返したら大人しく部屋に戻ろう。本当は七ちゃんの様子が気になるけど、恐らく行ったら怒られるのは間違いない。