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【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第6章 二人の最強




私と七ちゃんをベッドへと寝せ椅子から立ち上がった硝子先輩は、私達へ小さな笑みを作ってから口を開いた。




「七海は部屋に戻って絶対安静、灰原送ってあげな。エナは治したと言っても内臓までやられてたからな、今日は医務室に泊まるように。その方が何かあった時すぐに来れるから」




その硝子先輩の言葉に、私は思わずあんぐりと口を開けた。




「へ?私だけ医務室にお泊まり?」



「もし何かあって部屋で倒れられてたら困るからね」




そんな言葉と共に「それじゃあお大事に」と手をひらひらと振りながドアを開けると、硝子先輩はあっという間に医務室を出て行った。




え、一人でここに泊まるの?この高専の古びた医務室に…?




「七ちゃん一緒に泊まってよぉ!!」




「何でですか、嫌ですよ」




「私だってこんな所に一人で泊まるの嫌だよぉ!怖いじゃん!!」




「何小学生みたいな事言ってるんですか。そもそも祓える立場の人間が言う言葉じゃないでしょう」




「そんなの関係ないよ!怖いものは怖い!一人で古い校舎内にいるとか無理!!」




呪術師がお化けやら何やらを怖いなどと言う人はもちろんいない。呪いという普通ではあり得ない存在を確認している時点で、そんな曖昧な存在よりもこちらの方が何倍もタチが悪く自分達にとって最悪な存在だからだ。



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