第6章 二人の最強
例え誰かに笑われようが、お前の恋は汚れたろくでもない物だと言われようが、私にとっては何よりも大切な気持ちなのだ。
死ぬ間際にふと浮かんで来るほどに、私にとってはなくてはならない感情なんだ。
そしてそれほどまでに五条先輩が大好きで愛しい存在だから。
「着きました」という補助監督さんの言葉と共に車から降りれば、すでに門の前に待ち構えていた夜蛾先生と硝子先輩が私達を医務室へと運んでくれる。
「二人とも、本当良く生きてたね」
「いや、自分達でもビックリです…運が良かったとしか言えませんよね」
「しかも七海もエナも骨バキバキに折れてたのに良く動けたね。見かけによらずタフだったんだ」
「私はまぁ肋骨なんで、七ちゃんは足折れてて走ってましたからね」
「エナは内臓までやられてるけどね。七海やるじゃん、もやしかと思ってたけどやる時はやるんだ」
「失礼にもほどがありますね、家入さん」
「本当僕の同期は凄いんですよ!!二人とも自慢の同期です!!」
「雄ちゃんやめて…恥ずかしすぎる!こんなボロボロなのに褒めないで!!」
「話が噛み合わないにも程がありますね」
「君ら三人本当仲良しね」