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【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第6章 二人の最強




それが、





五条悟と夏油傑だ。





彼らに憧れて仕方ない呪術師は腐るほど見てきた。家入先輩に言わせてみれば、性格はクズ1とクズ2だと言っていたけれど。



それでも術師として私も彼ら二人に憧れる一人の人間で、今ここにいる二人の存在が、どれだけ私と七ちゃんにとってありがたい存在かなど伝えようもなかった。




「おい、平気かよ」




私を両手に抱え直した五条先輩はこちらを見下ろし静かな声を出す。サングラス越しの瞳は光の反射でか見ることは叶わなくて、それでも五条先輩が少なからず私を心配してくれていることは分かる。




「はい…なんとか」




「なら良いけど」




「雄ちゃんは…雄ちゃんは無事ですか…?」




「こんな時まで他人の心配か」




「雄ちゃんの方は一人だったので心配で…」




「無事だよ。お前達の異変に気が付いた灰原が近くにいた俺達を呼んだ」




そうだ。夏油先輩も今日はこの辺りで任務があると昨日言っていたっけ。五条先輩も一緒の任務だったんだ。




どうやら私と七ちゃんは五条先輩と夏油先輩だけではなく、雄ちゃんにも命を助けてもらったらしい。




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