第6章 二人の最強
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「ここは二手に別れた方が良さそうですね」
「そうだね、思ったよりも数が多そうだしね」
「じゃあ僕は下から攻めるから、七海とエナちゃんは上から攻めて」
「分かりました、そうしましょう」
「雄ちゃん気を付けてね」
「うん、そっちもね」
雄ちゃんへと手を振り七ちゃんと二人で階段を登って行く。窓の外を見れば、真っ暗な世界が広がっており完全に帳が下りた事が分かる。
「数は多いですがどれも低級ですね」
「そうだね、それにしても多すぎだけど」
「油断せず、気張っていきましょう」
「うん!」
片手に鉈を持った七ちゃんの背後を歩きながら階段を登れば、一番上のフロアに差し掛かり廊下を歩いて行く。
今日の任務は5階建ての中規模な廃ビル。
私、七ちゃん、雄君は2年になって準一級になったため、先生の付き添い無しでの任務を許可されているし、単独での任務も行なっている。