第3章 2話
どうにかこうにか、圭ちゃんに服を借りて着ることが出来た!
本当に良かった!
下で千冬と合流した。
「場地さん!すずちゃん!行きましょう!」
千冬がそう言い、バイクにまたがった。
あ、どうしよ。圭ちゃんのに乗るか、千冬に乗せてもらうかしないと!
『千冬ぅー、のーせーてー!』
千冬にぎゅうっと抱きついて甘えてみた。
「すずちゃん!?え、俺はいいけど…場地さんがよかったら…」
ちらっと兄を見ると眉間に皺がよっていた。
「千冬ぅ、何かしたら分かってるよなぁ…?」
「っっ!!はいっ!!分かってます!!」
ビクリと千冬は体を震わせて乗せてくれた。
『ありがとね、千冬!好きー!!』
お礼をいったら千冬は顔を赤くしていた。
「(背中に柔らかいのが…でけぇ…)」
そして、神社へ向かった。