第3章 2話
一旦、お家に帰り準備することにした。
兄は特効服に着替え、ガリ勉スタイルをやめていた。
こっちの方がかっこいいのにな…
つい見惚れていると目があってしまった。
「?どうかしたか?」
『!ん、何でもないよ。特効服似合うなって!』
そういうと兄は頬をぽりぽりかきながら照れていた。
「そーかよ、すずも早く着替えねぇと時間無くなるぞ。」
『うん、そーする!まだ、たかちゃんにもらったの着れるかなぁ…』
私はいそいそと自分の洋服の中から前につくってもらった特効服を出して別の部屋で着た。
ん…太った?
前がしまんないや、どうしよ…
入らないことに焦った私は兄を呼んだ。
『けーちゃーーん!大変なの!すぐ来てー!』
ドタドタドタ…
扉を開けると顔を赤くして固まっている兄がいた。