第7章 6話 新!特効服!
そんなこんなで、キョドりながらも千冬の家に行った。
部屋へ入るとニャーンと可愛い声が聞こえた。
『あっ!ペケちゃん!!相変わらず可愛いねぇ…』
スリスリとよるペケJちゃんが可愛すぎて抱っこした。
小さく鳴きながらくっついてくるのに癒される。
「おー、相変わらずデレデレしてんなぁ…ってぇ!!」
千冬の指が近付くとシャー!!威嚇していた。
少し抱っこした後、ペケJちゃんを降ろした。
「…で、何の漫画にする?」
棚の漫画のタイトルを見ながら何にするか考えるも決まらない。
『バトルものとかじゃなくてね、何かこう少女漫画みたいなのとかってある?』
「?…珍しいな、恋愛物ってことか?」
『うーん…まぁ、そんな感じかな。』
ほいっと千冬は数札の漫画を渡してくれた。
『ありがとー!』
ゴロンと寝転びながら見ることに。
漫画では男の子を見たヒロインが一目惚れしてお互いに恋に落ちるというものだった。
『…好きって何なんだろ。』
思わず出た独り言が口に漏れていたらしく、千冬に驚いて私を見た。
「え!?すずって恋してんのか!?」
『…いや、違う……と思う。』
たかちゃんの告白をふりかえる。
「だ、誰かに告白されたとか!?」
『…ん、まぁそーかもだけど。今まで告白とか無かったから初めてだったんだよね…』
「う、そだろ…」
がっくり肩を落とす千冬。
そんな意外過ぎてたの??