第6章 5話 ☆あいつへの想い
三ツ矢side
すずの特服を直す約束があり、待っているとすずが大きい声で俺を呼ぶ声が聞こえた。
相変わらず声がでけぇこと。
ドアを開けるとそこには八戒とすずがいた。
お前が今日の付き添いか…
しばらくして八戒を返し、すずを家に入れた。
前に作った特服を出し丁寧にお願いされたとこで、採寸するか、とメジャーを探して戻ってきたのだが何故か下着姿だった。
思わず服を着ろ!と話したのだが、脱いだ方が正確とか成長期とか言い出してしまう始末。
こないだの今日でこりごりしてなかったのか!とも思ってしまう。
正直、思わず見てしまう程の豊満な胸。そして、オレンジと黄色のお花が付いているレースのブラジャー。
似合いすぎて思わずさわりたくなる程だった。
「あのなぁ、…俺だって男なんだぞ?」
押し倒して顔を近づけると真っ赤にしたすず。
そんな顔をしたところで俺を煽るしかなかった。
『し、知ってるよぉ!だって、たかちゃんは優しくてカッコいいもん!』
「俺は誰にでも優しい訳じゃねぇぞ、お前だからだ。」
俺の素直な気持ちをぶつけると目を丸くしていた。
『へっ?…何、でなの?』
「ここまで言っても分からねぇのも重症もんだな。」
驚くすずの目を見ながら、そのプルプルとした柔らかい唇にキスをした。
『!?…た、たかちゃん!いいい今のは!?』
「え、キスだけど。俺、本気で涼華が好きだから。」
流れに任せて告白までしちまった俺。
いつもだったらこんなんじゃねぇのにな、と思いつつもやってしまったのはしょうがない。
俺は涼華が好きなんだ。
溢れる想いが止まらなくなった。