第6章 5話 ☆あいつへの想い
『たかちゃん、それではよろしくお願いします!』
大事に畳んだ特効服をたかちゃんに渡した。
「おー。でも、その前に採寸しとかないとな。」
そういいメジャーを探しに行くたかちゃん。
私も準備せねば!と思い、上の服を脱いだ。
「って、おい!!なんで、すずは下着なんだよ!?馬鹿!服着ろよ!」
『え!?採寸するのに!?何でなの!?』
真っ赤なたかちゃんにビックリする私は意味が分からなすぎて聞いたが更に顔を背けられた。
「服の上でも測れるから!!」
『そ、そうなの??で、でもこっちの方が正確じゃない??』
なんたって成長期ですから!!と粘り強く返すと、たかちゃんの大きな手に肩を捕まれた。
『!!』
「ほんと、もう…」
と言葉が続けられたので黙って聞いてみる。
「あのなぁ、…俺だって男なんだぞ?」
そう言われるとドサッと床に押し倒された。
いつもよりも近い距離に思わずドキッとしてしまう。
意外と長い睫毛に、たれ目の瞳がかっこよく見え、いつもと違う風に見えた。
これが色気ってやつなのかな?
なんて、呑気にしているとぐいっと顔が更に近くなった。
ど、どういうこと??