第4章 3話 ☆どこの家だって兄妹喧嘩もする。
人通りの少ない所へ連れてこられると、ぺーくんに壁に押さえられた。
どういうこと?
意味が分からなすぎて、??しか浮かばないから色々と聞いてみると更に分かんなくなった。
え?ナンパ?
お店に行きたいんじゃなくて?
混乱しているとぺーくんが怒って私の眼鏡をとり、顔を近づけてきた。
こ、怖い…なんで?
更には手を私の胸に押してきてパニックになってきた。
変な気持ちになって、いつも出さないような声も出るから恐怖が増してきた。
頭の中には大好きな兄が出てきた。
『ひっく…こ、わいよぉ。けいちゃん…』
我慢していたのも限界で涙がこぼれ落ちた。
「!!」
するとぺーくんは私から離れた。
「わ、わりぃ。泣かすつもりは無かった。…でも覚えてほしい。さっきみたいな人に着いていくとこういうこともあるって…」
目線を反らしながらぺーくんはボソッと話した。
もしかして、私もこういうことになってたってこと?
心配してくれたの?
やっとぺーくんが言っていることは理解した。
少し涙がおさまってきた。
『ぺーくん、ご、めんね。こういうことだと思わなかった…私が分からなすぎたんだよ、ね?ック、あのね怖かったの。初めてだった…いつも、圭ちゃんたちが助けてくれたんだよね?けーちゃんにも謝らなきゃ。』
驚いたぺーくんは頭をポンっとしてくれた。
「やっと気付けたか。俺も本当に悪かった、ごめん。」
その後は涙も拭ってくれて、服も直してくれた。
そうして、ぺーくんとたかちゃんの通う学校まで案内してもらった。
ただ、家庭科室の前に着くと嫌そうな顔をしていたが。