第4章 3話 ☆どこの家だって兄妹喧嘩もする。
「いやぁ、天然だねwそこも可愛いね!ところでさ、これから暇ー??いいお店知ってるんだけど一緒に行かない??」
ゴミじゃ無かったのか。
この人はお腹空いてるのかな?
それとも、1人だとカフェとかに行きづらいとか?
分かる、男の人だと甘いの食べたくても行けないよね…
『いや、これから友だちに会うので遠慮しますね。』
「そんなこと言わないでよ~。その友だちも一緒でいいからさ…てか、眼鏡外した方が可愛くない!?三つ編みもとってさぁ~…」
途中から何も聞いてなかったけど、とりあえずしつこいのは分かった。
他にも女の人は歩いてるのに。
『分かりました。お店は付き合うので後でもいいですか?』
さっきのイライラが戻ってきたみたいで、思わず手が出そうになった。
危ない、危ない。
すると、別のとこから知っている声が聞こえた。
「すず!何してんの?そいつ誰?」
振り向くとそこにはぺーくんがいた。
『ぺーくん!これからたかちゃんの所に行こうと思ったの!この人はね、さっき会ったの。何か私とお店に行きたいんだって。だから、たかちゃんが終わった後に付き合おうかなって話してたんだ。』
ぺーくんに話しているとぺーくんが眉間に皺をよせてガンを飛ばし始めた。
「あぁん!?おめぇ、こいつになにするつもりだったんだよ!?ブン殴んぞ!!」
手をだそうとしてたぺーくんに慌てて止めにはいると、さっきの人はビックリして逃げていった。
一緒に行かなくても良かったのかな?
なんて一瞬思っちゃったけど、それよりもぺーくんが今度は私を睨んできた。
「おめぇもおめぇだ!すず!なにナンパされてホイホイされてんだよ!」
え?ナンパ?今のが?
ぽけーっとしている私にぺーくんは更に苛立ったみたいで更に怒られた。
「お前に何かあったらどう顔向けすればいいんだよ!もしかしてたら誘拐されてたかもしれねぇんだぞ!?」
ゆ、うかい?
誘拐ってよく車で連れてかれて殺されちゃうやつ?
そう思うと一気に怖くなってきた。
『でも、私だって自衛くらい出来るもん…』
兄を思い出してはまた口で反撃をしてしまったが、逆効果だった。
「じゃあ、こっちこいよ…」
そういうので私はぺーくんに着いていった。