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屈強なおまわりさんにめちゃめちゃに甘やかされているのですが。

第2章 陽だまりと闇


今日は3月14日。
そう、ホワイトデーである。
ガントさんはお仕事が夕方まであるらしく、終わり次第家に迎えに行くと言われた。
別に、私警察局行くのにな。
…いや、イッパンジンがこんな気軽に警察局に行ってる普段がオカシイか。
「…ガントさん、喜んでくれるかな…」
例の紙袋を見つめながら、呟く。
ガントさんに、明日の予定を聞かれたから、わんちゃんお泊まりかもしれない。
…お泊まり、か…
…あれから実は、まだ一回もそーゆーフンイキになっていない。
私のカラダを気遣ってのことかもしれないけど、なんだか不安になる。
私、あのハジメテ、なんかやらかしたのかな…?
そんな事を悶々と考えていると、インターホンが鳴る。
何か宅配便が届いたみたい。
「…ん?ガントさん、から?」
開けてみると、そこにはなにやら高級そうな箱。
「…これって」
開けてみると、そこにはワンピースとショールが入っていた。
ワンピースといっても、まるで結婚式に招待された時に着るドレスのような、可愛く美しいワンピースであった。
服にはメッセージカードが添えられており、
『メオちゃんへ。今日はこれを着てきてほしいな。カワイイメオちゃんを見るの、楽しみにしておくね。』
と書いてある。
「こんなキレイなワンピース…今日、一体どこに行くつもりなの…?」
おそるおそるワンピースに袖を通し、ショールを羽織ってみると、ピッタリであった。
なんでこんなにピッタリなのか。サイズなんて言ってない。
…こんなにキレイな服を着るからには、メイクもしっかり、髪もセットしないと…
服に着られないように、私は急いでセットした。

『メオちゃん、もう準備できた?』
夕方、ガントさんから電話が。
「はい!多分、ばっちり、です…!」
ちょっとキアイ入れすぎたかな…?
いや、でもでも、少しでも着こなすことが貰った事への礼儀な気がするし…!
『じゃあ、下まで降りてきてもらっていいかな?もうすぐ着くから。』
「はい!了解です!!」
少し緊張しながら、下へ向かう。
…服に似合うクツ、持っててよかった…
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