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屈強なおまわりさんにめちゃめちゃに甘やかされているのですが。

第2章 陽だまりと闇


「ヒナさん。わたし今から変なこと聞きますね…」
「ど、どうしたの、メオちゃん…」
今日はヒナさんが家に泊まりに来ている。
いわゆる女子会。わたしは深刻な悩みを打ち明ける。
「…そ、その、え、えっちって、付き合ってからどれくらいでするもんですか…??」
「…え?」

ガントさんと付き合って、はや数週間が経っている。
1週間で例のキスを知り、なんなら入院した時になんかそれっぽいことも言っていた気がする。
…のに。
それ以降、それ以上に全く進まない。
いや、数週間だし。まだ早いともとれる。
でもでも!家にもちょこちょこ行っているのに!いつも通りたわいもない話をして映画を見たり…
さんざん甘やかされはするのだが、そーゆーことはされないのだ。
…これは、付き合う前となんら変わらないのではっ!?
ガントさん、もしかしなくとも経験豊富だろうし、怖気付いてるわけじゃない。絶対。
…わたしに、魅力ない、とか…??
やっぱり愛玩動物?私…
そんなこんなで心配になり、恥を捨て、こんなことをお姉ちゃんに打ち明けているわけである。

「う、うーん…私が見てる限り、メオちゃんに魅力が無いってことは流石にないと思う…」
「ほ、ホントですか…?」
「だって、あのガントさんが告白してきたんだよ?さらに話を聞いてたら、それは溺愛だよ。」
「むむむ…なら何故…」
「ガントさん、すぐ手を出しそうなのにねぇ。」
ヒナさん、流石に偏見すぎるのでは…
「もう、こうなったら、メオちゃんから誘うしかないんじゃない!?」
「ふぇ!?わ、私全然経験不足ですから!!!!!!あの人を誘うとかハードルが空彼方ですよっ!!」
「でも、不安なんでしょ?一回してしまえば不安なくなるんじゃない?」
「それはそうですけど…」
「とりあえず!次のお家デートの時に言ってみよ☆」
「さ、さては楽しんでますね!?ヒナさん!!!!」
「あ、バレちゃった?笑」
「もう!ヒナさん!!!」

結局、ヒナさんから"落とすテク"なるものを伝授された。うん。私には使えないと思う。
でも、やっぱりコイビトとして。
そーゆーのは気になってしまうのだ。
次のお家デート…勇気を出してみるか。
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