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屈強なおまわりさんにめちゃめちゃに甘やかされているのですが。

第1章 馴れ初め


「が、ガントさ…うぁ!?」
電気が復旧し、彼の姿を確認する。
精一杯声を振り絞って、彼の名前を呼んだ瞬間、ガントさんに抱きしめられた。
「ゴメン、ゴメンねメオちゃん。また怖い目にあったね…」
「が、ガントさ…わ、私は、大丈夫です!」
「…君が大丈夫でも、ボクはダイジョウブじゃない。」
抱きしめる力が強くなる。
「ボクは…怖かった。ホントに君を失うって…」
「ガントさん…」
ガントさんの顔は見えない。
でも。
いつもの笑顔じゃないことは、わかる。

「ボク、メオちゃんのこと…愛してる。」

「!!!」
「ゴメン、ボク、やっぱりムリ。君を自由にはできない。」
「…ガントさん」
「…」
「…嬉しいです。私も、貴方のこと、好きです。正確に言えば、好きって感情はまだ完全にわからないのですが、貴方といると、本当に安心するんです。」
「…!」
「だから、もう、感情を抑えるのはダメですよ!」
ガントさんを離して、目を合わせて宣言する。
一瞬驚いたガントさんは、いつもの笑顔で
「…言われなくても、これからはガマンせず、目一杯甘やかすことにするよ。」
と言った。
…ん?
我慢せず、目一杯、甘やかす…?
今までも充分甘えていますが…
「わぁ!やっと"コイビト"になったんですね〜!!!」
あ、アカネちゃん…
そうだ、隣で見てるんだった…!!!!
なんか急に恥ずかしいね!?!?
「あ、アカネちゃん、あ、あんまり言わないで…あと、怪我はない?大丈夫?」
「メオさんのおかげでこの通り元気です!それに!別に公式にコイビトなんだから、照れる必要なんてないじゃないですか〜」
さっきまでの出来事が嘘のような笑顔のアカネちゃん。強い…
「そうだよ。もう君はボクの可愛いコイビトなんだから。絶対離さないし(^^)」
ガントさん、笑顔、怖いです…
「えっと、これはどういう…」
「あ、おねーちゃん!」
慌てて入ってきたトモエさんは、状況に困惑している様だ。
「アカネ!よかった、無事だったのね…ってメオちゃん!?貴女血だらけじゃない!」
「…あ。そうだった!?!?」
そうだ、私腕切られまくったんだった!?
あ、やばい、自覚したらめっちゃ痛い。
私はそのまま気を失った。
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