第4章 柴大寿を尻に敷く女
体が、大寿君を求めている。
「っ、もうちょっとっ……我慢っ、はぁ……出来るか?」
私はシーツを掴んでいた手を離して、密着するみたいな体勢になってのしかかる大寿君に腕を回して、何度も頷いた。
「いい子だ……」
優しい声音で言われ、嬉しさにフッと体の力が抜ける。
それを見逃さない大寿君は、昂りの残りを突き入れた。
「ぁあぁああぁっ!」
激しくしたわけじゃないけど、結構な大きさのモノが入っているんだから、苦しさと多少の痛みはあるわけで。
なのに、何故私は今入れられただけでイったんだろう。
ビクビクと体を震わせて、背と喉を引き攣らせて達した。
「イったのか? ククッ……痛いのか気持ちいのかどっちだよ。つーか、まさか痛いのが好きなのか?」
「ちがっ……わかん、なっ……」
訳が分からないのはこちらもだ。
痛い事が好きなわけじゃない。ただ、今は確実に痛みすら快感に飲まれている。
こんなの、自分じゃないみたいだ。
「動くぞっ……」
「ひぅっ、ぃあっ、あっ、あんっ、んっ、ンぁっ……」
言葉通り、大寿君は容赦なくて、腰の動きはそこまで激しくはないものの、それでも中を刺激する強さは計り知れなくて。
徐々に動きも早くなり、激しさを増していく。
何度か出し入れを繰り返している間に、痛みはすっかりなくなり、代わりに快感が先程より強くなっているように感じて、違う怖さが訪れる。
私はどうなっちゃうんだろうか。
「ぅあっ、あぁっ、た、じゅくっ、ンんっ、ひあぁっ!」
「ここか?」
大寿君を受け入れながら、ある一点を擦られた瞬間、快感が一段と伝わる場所に当たった私の体が、ビクビクと波打った。
大寿君はそこを重点的に攻め立てる。
物凄い快感の渦に、ただ喘ぐしか出来ずに、意味の分からない気持ちよさに涙が出る。
「泣く程いいか? ああ?」
「大寿、くっ、ぃいよぉ、きもちぃ……あぁっ……」
「クソっ……あんま、可愛い事言ってっ、んなっ……」
「あんっ、あっ、もっとぉ……ンっ……」
「締めん、なっ、ぁ、くっ、ぅ……」
何も考えられず、ただ気持ちよさに身を委ねて、狂ったみたいに大寿君にしがみついてよがる。
大寿君も感じてくれている事が嬉しくて、離さないように中を締め付けた。