第12章 爆豪日和?!
「……手料理」
俺は気が付けばボソッとそう呟いていた。爆豪は聞こえなかったのか「あ”?」と言った。
「爆豪の…手料理…食べたい…」
「…は??」
珍しく爆豪は間抜けな声を出した。そこで俺はなんというものを頼んだんだと冷や汗がドバッと溢れ出た!
「ご、ごめん!!料理得意じゃなかったら全然大丈夫というか俺料理得意だしなんなら俺が作るのもありかなって思って爆豪好きなもんなんだろ?!やっぱ辛いものだよな?!」
タハハと笑いながら出久に負けない早口でハワハワとしていると不機嫌顔の爆豪の怒りが爆発した
「出来るわ!!!料理ぐれぇ余裕だわ!!腹爆発するぐらい食わせたら!!」
「はい!!お願いします!!!」
そう言うと爆豪はブチ切れながら料理をバクバクと食べ始める、俺もモッモッモッと口の中に料理を放り込んだ。もう頭が混乱してか味すらもしなかった…ランチパックに心で謝りながら爆豪とぎこちない昼休みを終えた。
そこから爆豪がベッタリとすることはなくなり出久は満面の笑みを浮かべながら俺に沢山これでもかと溜まっていた会話を早口で吐き出した。
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noside
今日の夜の事…明日の準備を終えた一心がベッドに横になっていると爆豪から連絡がまたやってきた
泊まりに関しての事だ。学校が終われば直接爆豪の家に行く事、それと荷物に関して
(寝る用の服は爆豪が用意してくれるって書いてるけど…身長を考えると多分新しく買うとかあるのかなそれなら申し訳ないし)
⟬服は自分で持って行くから大丈夫だよ!⟭
…と一心が送ると直ぐに既読がついた
⟬用意するって言ってんだろボケ。黙っててめぇは下着類と俺が用意できねぇもんだけ持ってこい!荷物多くなったら面倒だろが⟭
爆豪の優しさにホワホワしながら一心は爆豪に甘えることにした。
(あ、オールマイト達に土日泊まること行ってないな…もし用事があって家来たら困るし…)
一心はイレイザー、マイク、オールマイトのグループチャットを開き手短に要件を書き夜遅いので返信も要らないと付け加え送った。
(爆豪に色々お世話になるのに手ぶらじゃダメだし手土産明日買いに行って…必要なもの揃えて…)
そんな事を考えていると楽しみで一心は終始ニコニコとしながら布団に潜り込み土曜日を待ちわびた。