第12章 爆豪日和?!
それと、俺がニヤついているのはもう一つ理由がある。
「なぁなぁ〜、爆豪〜?今日一緒に帰ってくれてるのはさ、昨日一緒に帰る約束破っちゃったからか〜?」
「ッ?!?!ちっっげぇわ!!」
グワッと歯をむき出していつものように怒る爆豪にまたニヤニヤが止まらない。
(わっっっかりやす〜♪)
「クッッソ!!やめろや!その顔!!殺すぞ!!!」
「ちょっと無理かなぁ〜?爆豪と話すの楽しくてさこの顔辞められない♪」
「……ッこのクソタラシが!!死ね!」
「…タラッ?!」
その言葉に俺は頭が真っ白になり体が固まった。それでも爆豪は一人でさっさと歩いていってしまう
(た、タタタタタラシ……タラシ……何処が…なんで?!?!)
そんな事をグルグルと考えていると早く来いノロマ!!と爆豪に怒られ慌てて追いかけた。
「爆豪爆豪!今日一緒に帰ってくれてありがとう!」
「ダァァアアア!!てめぇもう喋んな!!!殺すぞ!!」
「はいはい♪」
ガルルルルと威嚇する爆豪を軽くあしらうとまた怒り出す無限ループをしながら俺達は楽しく(?)下校した。
………………………。
木曜日お昼休みにて食堂……
約束通り爆豪とご飯を食べている。
のだけれど、今日の爆豪は少し変である…キレキレ感が足りないというか爆豪節が大人しいというか…勿論出久に対してはいつも通りなのだけれど…
朝、珍しく爆豪から連絡があった。今日電車で来いというのと何時に駅に着くのかという事…不思議に思いながら返信を返し、いざ駅に着いてみると爆豪が待っていたりおせぇわボケ!と理不尽にもキレられながら一緒に学校に行ったり…
授業終わりトイレに行こうと廊下を歩いていると爆豪がスッと歩いてきて何故かチッと舌打ちしながら理不尽にキレられたり…俺が終わるまで待ってくれてたし…理不尽に睨まれるし…結局教室まで一緒に帰ったけど…
(とにかく俺が言いたいのは今日は爆豪が凄く積極的に俺と一緒にいてくれる…!!そして何故か理不尽にキレられている!!……何故?!しかも、一緒にいてくれているんだけど特に会話をしようというわけでもなくただ一緒にいるだけの時が多い…
会話しよ?!?!)
爆豪と俺が今日一日ほぼ一緒にいる事で会話したくても出来ない出久が凄くソワソワしていた。