第11章 ワクワク!?第一回学校っぽい事!!
…………………。
ゴタゴタとした昼休みは終わり、現在ほかの委員決めを行おうとしていた。
……けれど出久は
「その前にいいですか!!」
と言葉を発する。八百万は「え?」と驚いている
「委員長はやっぱり飯田君が良いと…思います!
あんな風にカッコよく人をまとめられるんだ。僕は……飯田君がやるのが『正しい』と思うよ」
その言葉に切島と上鳴は賛同する。
その良い雰囲気をバッサリ切るように相澤が時間が勿体無いと急かす。
飯田は立ち上がり
「委員長の指名ならば仕方あるまい!!以後はこの飯田天哉が委員長の責務を全力で果たすことを約束します!!」
と宣言した。
……それと飯田は非常口のあだ名が付いた。
そんな飯田の後ろ姿を見ながら一心は考える。
(…今回の騒動……一人侵入ならまだしもあんなに大勢…雄英バリアーはどうしたんだろ…)
モヤモヤと謎が膨らむ中、教壇に立った飯田と目が合った。
「……!」
この感情を悟られないように一心はニィッと笑って見せた。
…………………。
時間はあっという間に過ぎ去り放課後になった。
(ん〜!!長かったなぁ〜…)
ググッと背伸びをしていると横から現れたのは爆豪だった。
「「…………。」」
(……え?なになになに?)
無言で見つめられしかも何故かイラ付き始めている。
そんな中恐る恐る一心に声を掛ける出久
「あ、あの〜…一心君一緒にk」
「うるせぇ!!クソデク死ねカス!!!」
グワッと歯を剥き出し目を吊り上げ出久に怒鳴り散らす。その頭をコラッ!と言いながら一心は優しくチョップすると怒りがこちらにグワッと向けられる。
「出久ごめんな、また明日一緒に帰ろうぜ」
早々に身支度を済ませ舌打ちする爆豪と一緒に教室を後にする。
取り残された出久は硬直していた。
「緑谷君大丈夫か?」
「ウ、ウン…」
飯田の言葉に肩をガックシ落としながらそう言う出久。
「爆豪ガードっていうか…すげぇよな…」「言い方は相変わらずだな」「緑谷ドンマイ」
とザワつくクラスメイト
そんな中、葉隠は胸をドキドキとときめかせていた。
(私は知っているのだ…!爆豪君っていっつも横目で言葉君の事見ている!個性把握テストの時も緑谷君と言葉君が話してる時もずーっと横目で見てた事を…!!)
フフフッと笑みを浮かべた