第11章 ワクワク!?第一回学校っぽい事!!
そう語る飯田の顔は柔らかな笑みを浮かべていた。
「「…………。」」
ボーッとその顔を見つめる麗日と出久
「なんか初めて笑ったかもね飯田君!」
「え?!そうだったか笑うぞ俺は!!」
麗日の言葉に飯田はそう答える。一心は麗日の言葉にん〜っと唸ってから答えた。
「飯田は笑ってるぞ!麗日と出久が一緒に居るととても楽しそうにしてるけどな!顔には出てない事もあるけど言葉がいっつも楽しそうだ」
「な?!言葉君?!君…ッ!」
「「?!?!い、飯田君……?!」」
一心の爆弾発言に目をキラキラとさせる二人、決して間違いでは無いため違うとも言えない飯田
「ひ、否定はしないが…し、しかし…一つ訂正するとすれば……」
飯田がなにか言おうとした時
チリリリリリ!!
とけたたましい警報音が鳴り響いた。
〘セキュリティー3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外に避難してください〙
セキュリティー3…校舎内に誰かが侵入してきたという事だ。三年間でこんな事は初めてらしい
一心は静かに考える
(……。外のマスコミは仕事熱心そうだったしな…何かやらかしたか)
やれやれと思っていると手を思いっきり出久に引っ張られる。
「一心君早く僕達も!」
「あ!ちょっ!!」
(オールマイトのお弁当ォ…!!)
そんな事を考えながらグイグイッと引っ張られ食堂を後にされる。
既にもう廊下は人でごった返しパニック状態だ。
「…すっげぇ人ッ!」
一心は顔を歪ませる。
「どわー?!しまったー!!」
「「デク君?!/緑谷君?!」」
一心は出久が人の波にさらわれていこうとしていたため、慌てて手を伸ばし出久の体を掴むと引っ張り寄せ抱き込むようにしながら窓際に寄る。
「プハッ!…一心君ありがとう!」
「出久、それよりもあれ…やっぱりマスコミが校舎に押し寄せてきてるだけだ!」
「……!!本当だ!」
飯田も一心の目線に気が付き窓から報道陣を確認する
「皆さん!落ち着iアイタァァァ!」
飯田は顔面を窓に強打する。
「グッ!!また人が増えた…ッ!」
一心は出久を庇うように窓に必死に両腕を付き隙間を作る。
「…!!麗日さん!」
出久のその言葉にハッとし麗日の方を見てみると人の波に流されていこうとしていた。
「出久!ここで頑張って耐えろよ!」