第11章 ワクワク!?第一回学校っぽい事!!
「今日は言葉君お弁当なんだね」
「ん!今日はオジサンが作ってくれてさ」
「そうなんだ!」
(…オジサン?)
疑問に少し思う麗日とそんな話をしているといつもなら食いついてきそうな出久が物凄く大人しい。
「委員長に選ばれて不安か?」
一心が聞いてみるとコクッと頷く出久
「うん…いざ委員長やるとなると僕で務まるか不安で…」
「ツトマル」
モグモグと白米を食べながらそう言う麗日
「俺も出久なら大丈夫だと思う!飯田が投票するぐらいだし」
「な…?!君はエスパーか?! 」
「そうだったの?!」
一心の言葉にビックリする飯田と投票された事に驚いた出久
「ん?なんとなくだけどな?そうかなって」
モッモッとご飯を食べながらそう言う一心に気を取り直すように眼鏡をクイッと触る飯田
「緑谷君のここぞと言う時の胆力と判断力は多をけん引するに値する。だから投票したのだ」
「でも飯田君もやりたかったんじゃないの?メガネだし」
麗日の言葉に一心と出久は凄いザックリだなぁと思った。
「やりたいと相応しいか否かは別の話…僕は僕の正しいと思う判断をしたまでだ」
「「「僕…!!!」」」
飯田の僕発言に三人は反応する。
「ちょっと思ってたけど飯田君って坊ちゃん?!」
「坊!?…そう言われるのが嫌で一人称を変えていたが……」
その話を聞きながら一心は思った事を口にする
「へ〜…坊ちゃんとかは思わなかったけど、俺は飯田が『僕』って言ってるのも好きだけどな!」
「「「?!」」」
三人の動きがピタッと止まる。モッモッとまたご飯を食べる一心は三人になんかあったのかと言う顔をする
(((爆弾投下した事に相変わらず気付かず!)))
「そ、そうそう?!それで…飯田君は坊ちゃんなの?!」
話を切り替えようと頑張る出久、
「あ、あぁ、俺の家は代々ヒーロー一家なんだなんだ…俺はその次男だよ」
「「「えぇ〜?!凄ーー!!」」」
飯田はとある名を口にする
ターボーヒーローインゲニウム…東京の事務所に六十五人もの相棒を雇っている大人気ヒーローだ
「それが俺の兄さ!!」
自慢と言わんばかりにエッヘンと胸を張る飯田
飯田は規律を重んじ人を導く愛すべきヒーローそんな兄に憧れヒーローを志した事を語った。
しかし、人を導く立場はまだ自分には早いと悟ったため出久を承認したそうだ