第9章 今日の終わりは……
(言葉少年……)
ジーンッと胸が熱くなってくるオールマイト
「でも、もう一つの謝罪に関しては反省して欲しいかな!」
「うぐっ……はい……」
熱くなっていた胸がジュッと音を鳴らし、冷めたのがわかった。
「でも、オールマイトのご飯凄く美味しいから今回は許します!」
「言葉少年〜!」
また胸がジーンッと熱くなるオールマイト
(何だこのやり取り…)
笑ったりしょげたりするオールマイトを見ながらモグモグとご飯を食べる相澤
「そだ!イレイザーヘッドとオールマイト今日泊まってかない?」
少し考えた後相澤から口を開いた。
「悪いが今日は飯を食ったら帰る。やる事が残ってるからな」
(明日はオールマイトの事でマスコミが騒ぎそうだからな…それに万が一の事を考えて、言葉の家から朝出るのは避けたい。
それと、俺がいると話せない事もありそうだ)
「オールマイトさん、今日泊まっていってあげてください。副作用が遅れてやってくる事も考えて」
「私は構わないよ」
「やったぁ〜!!」
とっても嬉しそうに笑う一心を見ていると相澤の胸もじんわりっと暖かくなる。
……………………。
時刻は二十一時前…
相澤を玄関先で見送る二人。
相澤の手にはタッパーが入った袋が握られていた
「今日の余りだけど、朝ご飯に食べなさい。」
「ありがとうございます」
「泊まっていけたら明日お弁当俺が作れたのになぁ〜」
「…そうだな」
(前から言葉は俺が泊まっていくと必ず弁当を作る。だが、雄英に入ってからは泊まらずとも学校で会えるからと毎日作ろうとしていた。けれど、流石に他の生徒からの目もあるから渡すなと断った)
「……。今度泊まった時に頼む」
一心の頭を撫でる
「ん!任せろ!!」
ドンッと胸を張る一心に少し頬が緩む相澤。
「夕飯ご馳走様でした。後はお願いします。
言葉もさっさと風呂入って寝ろ、じゃあな」
と早々に話を切りあげ、相澤は出ていった。
ちゃんと鍵も閉めて…
少し静かになる家の中…一つ間を開けてオールマイトは、口を開く
「……。それじゃ、お風呂も沸いてるし早く入りなさい」
「久々に一緒に入る?」
ニィッと笑いながらそう言う一心
「ファッ?!?!」
「い〜じゃんたまにはさ!昔一緒に入ったじゃん!」
「昔は昔でしょ?!今はダメ!!」