第9章 今日の終わりは……
一心は洗面所に行き、相澤は捕縛武器を外し髪を簡単にまとめあげ手を洗い手伝う。
そんな時オールマイトがフフッと笑った。
「……何笑ってるんですか」
相澤がそう聞くとオールマイトはまたニコニコと笑う
「いや、言葉少年が廊下で寝てる時相澤くん凄い慌てようだったなぁ〜って私の心配も持ってかれてしまったよ」
「………。言葉には言わないで下さいよ……あとそのニヤニヤもやめてください」
「え〜??」
「本当辞めてくださいよ?」
相澤がばつが悪そうな顔をしながら、オールマイトにそう言うと制服の上着を脱いだ一心が戻ってきた。
「……ん?何話してたの?」
「フフッ…今日言葉少年は訓練頑張ってたよ〜って話しさ!」
「そうだったんだ!イレイザーヘッドに直接見て貰えなかったのが残念だったなぁ〜」
と笑いながら言葉も料理を運んだ
………………。
「「「いただきます!!」」」
モッモッモッと食べ始める一心を二人はじーっと見つめる
「ん〜!!うっっっま〜!!」
満面の笑みを浮かべる一心
(…………。)(可愛いな〜!!)
無表情の相澤と表情には出さないがオールマイトは心の中で思った。
「……ん、そういえば今日なんで二人来たの?」
「私は…謝罪(訓練にたいして)と……謝罪(個性の秘密について)と……うん、後は色々と話したい事が」
「俺はお前が何時間も既読を付けないから来ただけだ。」
相澤の言葉に一心はワタワタと近くに置いたスマホを開くとまたしてもメッセージの後に鬼電がズラ〜っと並んでいた。
「アー、ウン…ゴメン…。あとベッドに運んでくれてアリガトウゴザイマス」
「それと、倒れたとしても…玄関の鍵は死んでもかけろ……開きっぱなしだったぞ」
「……。イゴキヲツケマス」
ゴゴゴゴッと感じる相澤の怒りを誤魔化すかのようにオールマイトに話を切り替える
「そ、そそ、それとオールマイトは本当に気にしなくていいよ!
俺もきっとオールマイトの立場なら悩んだし…最後まで試合をやらせてたと思う。でも、その後の怪我を見ると、やっぱり止めた方が良かったのかなって思ったり、でもでも二人を見てるとこれで良かったと思ったりもして……俺も複雑だったんだ。
けど、悩んでも過去は変えれないからさ!出久の怪我を直して帳消し!……みたいな感じに思ってる」