第2章 試験日当日!!
既にあちこちで煙が上がっている。それと凄い爆発音……。
一心が走っていると目の前に2ポイントの敵が現れこちらに攻撃しようとしていた。
一心は深呼吸する。
「俺は誰よりも高く飛べる!!」
そう言い足に力を込めるとビュンッと飛び上がった。
「そんでもって!! お前を一撃で倒せる!!」
急速落下と同時に右足を前に突き出し、ロボットを貫いた。
背後で爆発音が聞こえる。
「まずは一体目!! 次!!
俺は誰よりも速く走れる!!」
そう言うと先程とは見違えるほど素早く市街地を走り抜け次々に現れるロボットを足と拳で貫いていく。
一心の個性【言霊】
一心の言葉通りの効果を得る。より具体的に言葉にすることにより効果も高くなる。ただし効果を複数取り入る、個性を使い過ぎる等をすると疲れやすくなったり目から血が出る、高熱など様々な副作用が出るぞ!
「よし、いいペースだ……!」
………………。
時間は過ぎみんながバテていく中
ツリ目の少年と一心は元気に動いていた。
そんな時だった……
ズドンズドンズドン!!
何かが大きく爆発した。そして大きな地響き……
「なんだ…?」
全員の動きが止まる。そして目を丸くさせた。
周囲がザワつく
「う、嘘だろ?! デカすぎだろ!」「これが0ポイント?!」「こんなの無理よ……」
ズシン!!と歩き出すだけで砂埃が舞う。
「「「うわぁぁあああ!!逃げろ!!」」」「「どいてどいて!!」」「「「キャーーーー!」」」「「「「うわぁあああ!!」」」」
逃げる集団の中一人の受験生が転け、迫り来るロボットに恐怖し動けなくなっていた。
例えこのロボットに挑んだとてメリットは無い。
それでも……それであっても……
(助けを無視するなんて……ヒーローじゃないでしょ!!)
一心はその受験生を守るように飛び出した。
「大丈夫! 落ち着いて、怖くないよ」
そして満面の笑みを相手に向けた。
その受験生は何かを言おうとしていたが、それよりも早く一心は飛び上がった。
ロボットよりも高い位置に
「俺は……
オールマイトのように!!!強い!!!
だから!!俺はお前を貫ける!!」
そう宣言し急落下を始める。速すぎるあまり目で追うことが出来ずに一瞬で勝敗は着いていた。
一心が着地したのと同時にロボットは爆発した。