第8章 ついに来た戦闘訓練!!後編
現在移動を終え、常闇と地図を見ていた。
「……大丈夫か、言葉」
「ん?大丈夫大丈夫!梅雨ちゃんが言ってた事すごい染みたし…みんなも気合い入れてた!俺も頑張らなきゃな!!」
「…………。
…今すぐにでも緑谷の所に飛んでいきたいんじゃないのか? ……緑谷が怪我したのは言葉が止めなかったからじゃない。自分を追い詰めるなよ」
その言葉に一心は固まった。
「……俺、普段からそんな分かりやすい?」
「どうだろうな、ただ地図を見てる顔が泣きそうだった。」
「!!」
それを聞いた一心はペチペチと両手で頬を叩き。深呼吸をする
「ありがとな常闇……よし、気持ちを切替える。」
先程の顔とは違いスッキリした顔をする一心にフッと常闇は笑った。
「よし、作戦だけど実はもう対戦相手が決まってから考えてたんだ…上手くいくかは分からないけど…」
「是非とも聞かせてくれ」
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切島side
「よし、五分経ったな!」
(一回目と同じく俺達がいる部屋は天井、壁に瀬呂がテープを貼り相手を動きにくくする。さらにこの部屋はドアから入った後、左側にも部屋があるT字のような空間。ドアからパッと見ただけじゃ奥まで見れない。核があるかどうか確認するなら必ず中に入るしかねぇ!そして俺は部屋の中央で待機!瀬呂は左側の部屋の影に隠れて待機!奥の部屋を確認しに来た所でテープで拘束……
っていうのが一応計画だが…正直言葉が何してくるかわかんねぇのが怖い所ではあるな)
「正直言って心臓がやばい!」
「俺もだ」
瀬呂が深呼吸をする。
コツコツと二つの足音が聞こえてきた。
((来る!!!))
勢い良く扉が開けられ、中に入ってきたのは黒影
黒影は部屋のテープを強引に引き剥がす。その瞬間に言葉のコートが黒影の背中から見えた。
(……!!背中に乗ってるのか?!
いや!!違う!!コートだけを黒影に括りつけてる!!言葉は何処だ?!)
「切島!!」
「……!!」
瀬呂の声が聞こえ、左を見た時には言葉が瀬呂に確保テープを巻き付けていた。
「いつの間に!?」
(……は?!黒影がいない!!)
瀬呂が捕まる前に言葉を拘束しようとしていたのか、テープが体にくっついていた。
(……ッこの一瞬一瞬に何が起こったかわかんねぇけど瀬呂のテープを無駄にするな!!走れ!!男ぉおおお!)